会話とストレス
最近、誰かとじっくりと話すといういう機会が減っていませんか?
もしくは、会話すること自体が苦手という方もいらっしゃるでしょうか。
「会話」と「対話」はまた別として考えなければなりませんが、会話ならばよくキャッチボールに例えられますね。
キャッチボールとは、投げられたボールを相手が受け取って投げ返すという単純な遊びです。
片方が一方的に喋っていたり、自分の言いたいことだけ話すのだと、ラジオを二台並べて流しているのと同じです。
相手が話題を返しやすいよう、内容を選ぶ必要があるのですが、ここまでの内容で既に『面倒臭い!』、『好きなことを話して何が悪いの?』と思っている方もいらっしゃるでしょうか?
もっと簡単に、しかも相手も自分も楽しめる会話の方法があるのです。
会話の基本は、相手に気持ち良く話してもらう為のものという大前提のもとに、少し考えてみましょう。
会話やコミュニケーションを考える時に、ミラーニューロンの法則は大事な項目の一つです。
ミラーニューロンは、イタリアにあるパルマ大学の研究によって1996年に発見されました。
他の人の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられました。
他人がしていることを見て、我がことのように感じる共感(エンパシー)能力を司っていると考えられているというのです。
このミラーニューロンの法則を使い、自分から楽しそうな表情やボディーランゲージをすると、相手も楽しい気分になり、その姿を見てこちらも楽しくなるという好循環が生まれます。
なんて素晴らしいのでしょう笑
ただ問題なのは、自分が笑顔になれる精神状態かどうかということ。
会話の途中でイライラしたり、悲しくなったり、相手を追い詰めたくなったりした時は、自分を振り返り、成長するチャンスです。
話すことがストレスに感じる人は、無意識のうちに相手から減点されない振る舞いをしがちです。
次の手次の手と考えているうちに、話し手の言葉が耳に入らない状態で会話していることがあります。
そこで、会話にストレスを感じる方に、オススメの会話術があります。
それは、『話し手の言葉から質問をする』こと。
例えば、
相手 『今朝、寝坊しちゃった』
自分 『寝坊しちゃったの?どうして?』
相手 『今日が楽しみで寝付けなかったから』
自分 『寝付けないほど楽しみにしていてくれたの?嬉しい!』
これはあまりに良く出来た例ですが、このやり方はエンドレスに会話が続きます。
しかも、相手の言葉を使って話すことで、この人は私の話をよく聞いてくれると感じるのです。
慣れてくると、聴く力が磨かれ、言葉の裏にある心の声に耳を澄ませられるようになっていきます。
ほんの少しの意識が、会話力をアップさせてくれますので、ぜひ試してみてくださいね😊
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