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子供の体治しはどこが目標か

 

皆さまは、マズローの欲求の階層というものを聞いたことがあるかと思います。

 

 

体調不良のお子さんがいるご家庭の目標は、子供が幸せになること、親子で幸せになることだと思っています。

 

幸せになるためには、基本的な欲求を満たしてあげること、そのような過程を提供することが最も重要です。

 

アメリカのマズロー博士が、人間には欲求があり、欲求は階層になっており、下から満たしてあげる必要があると言いました。

 

その1番目は、生理的・身体的欲求です。

これは食事を摂ってぐっすり眠るという、生きる基本のことろです。

 

2番目は、安全の欲求。

親は子供の安全基地です。

何か嫌なことがあった時に、SOSを求める場所ですね。

快くなるために厳しいトレーニングをしたいと思うかもしれませんが、まずは安全の欲求を満たしてあげなければなりません。

 

 

そして3番目は所属・愛情・新和の欲求です。

これは信頼関係ができる親子関係を作るということ。

ここがとても大切なんですね。

 

そして次がセルフエスティーヌの欲求。承認の欲求と言われますが、セルフエスティーヌとは自己肯定感とも言われたりします。

 

ありのままの自分が「これでいいんだ」と思える、そうゆう風に思いたい、大切にされていると思える、思いたいという欲求です。

 

この下から4番目までの欲求を満たすことによって、次の色々な勉強や躾、トレーニングがうまくいくということになるのです。

 

勉強がうまくいかなかったり、躾だったり、集団にいれることが難しいなと思ったら、これを繰り返さず、まずはマズローの欲求の階層の下から欲求が満たされているか?ということをチェックしてサポートできると良いのだろうと思います。

 

読んでくださっているあなたは、この4つの欲求を満たすことが難しいと感じるでしょうか。

本当は難しくはありません。

 

まずは、嫌がるものを取ってあげるだけでいいんです。

例えば、偏食があるお子さんに対し、パニックをおこす程度であれば、まだ偏食を治すというトレーニングは早いということになります。

嫌なものを外していくことで4つの欲求が満たされる可能性が高まります。

 

親として我慢させたいところもあるかもしれません。

我慢の練習は4つの欲求が満たされてからやると上手くいくようになります。

 

 

ですが、感覚がデリケートなお子さんがいた場合、安全の欲求を満たすことが難しくなります。

お子さんは不満や不安が募り、親も子育てもしにくいということにもなっていきます。

 

どんなことに過敏になるのか?ですが、叱責の声(親のイライラ)掃除機やテレビの音、シャワーが痛い、特定の洋服、急に触れるとビックリするなど多岐に渡ります。

 

感覚がデリケートだと、安全の欲求を満たすことが難しいため、マズローの階層を思い出し、一つ一つ丁寧にクリアしていくことが大切になります。

 

安心・安全が確保されたら、やる気のスイッチをいれていく作業ができるようになります。

 

この順を追っていくこと。

これがお子さんの体治しに必要な基盤となるのです。

 

 

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