【良い状態はこっちだよと体に教えてあげる】
最近、よくする話しです。
『体調を快くするためにあれこれやっても
やらなくなったら元に戻るのではないか?』という
貴重なご意見をいただきます。
それは私も体調を快くするために色々やっていた頃、よく思っていたことでした。
ずっと施術が必要なのか?
薬やサプリメントが必要なのか?
あれもこれも一生やり続けなければならないのか?
そんな風に考えていた14年前。
自分でキャパオーバーしていることに気がついているようで本当に理解することは難しかった時代がありました。
完全に動けなくなった慢性疲労症候群を経験した今だから分かることがあります。
それは、まずは体に良い状態を教えてあげるということ。
どのような病気、不調であれ、悪い状態でも安定しようとするのが人間です。
脳疲労ならば脳の働きを鈍くすることで脳を守ろうとし、肉体疲労であれば怠さや痛みとなって動きを止めようとしてくれている。
何とも有り難い機能を持っている私達の身体。
しかし、疲労も過ぎれば疲労しているという感覚が鈍くなります。
その疲労を紛らわすために、辛いもの、甘いもの、アルコールの量が増える、熱いサウナに水風呂、ハードな運動、ギャンブル、自分の能力を超えて思考し過ぎてしまうなど…
健康状態に不安があるのに、すっきりさせるものを過剰に好む場合は心や体が何かしらの強いストレスを感じている状態です。
一般的にそのことを〇〇依存といいますが、依存したものが悪いわけではなく、依存しなければならない体の状態になってしまっていることが問題です。
人にはそれぞれ個体差があり、誰一人として同じ人間はいません。
ですが、体の冷え、アレルギー症状、全身あらゆる部位の痛み、痺れ、呼吸のしにくさ、不眠、過眠、眠りの浅さ、腸内環境、痒み、強すぎる感情の起伏etc…
何病であろうとも、最低限コントロールできるとよい症状であると考えています。
体はどのような状態であろうとも、今ある肉体で安定しています。
だからこそ、冷えた体は熱を入れてあげた方がよく、
痛みや痺れや痒みのある部位はそうではない状態にしてあげる方法を身につけるのがよく、
睡眠や排便状態も徐々に安定させてあげることで
体は楽な状態に切り替えていくことができます。
低体温の人が36.6℃まで上げるのは時間も手間もかかります。
痒みで眠れない人が痒くなくぐっすり眠れるようになるのにも時間も手間もかかります。
栄養が足りない状態の人が栄養が満たされるまでも時間はかかります。
しかし、その人にとってベストな生活を続けるうちに健康レベルの底が上がります。
その状態は、施術家や周りの人の方が先に気がつきます。
本人は後から実感してくるのです。
そうなると少々無理のきく体、その人が望んでいた体の状態になっていきます。
また、どのように生きたいか?はその人だけが分かるもの。
『体調を快くするためにあれこれやっても
やらなくなったら元に戻るのではないか?』
この答えは、健康レベルの底上げができたなら、元に戻ることは余程無茶しない限りはない。
(年齢による衰えは別です)
ですが、その人にとって無理や無茶をし続ければ元に戻る可能性はある。
ようは、その人がどのレベルで生きたいか?に委ねられるということでもあります。
まずは自分の心身をコントロールできること。
そして再発を防ぐこと。
ここが大切なのですね。
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