傷心の癒し方
今日は傷ついた心の癒し方のお話をいたします。
親やパートナーから言われた心ない言葉や、我が子の身勝手な言動などで心が傷ついた経験は、多かれ少なかれ皆あることと思います。
今、あなたの中に、誰かからのマイナスイメージの強い言葉があったとします。
それを克服する為に、どんな工夫をするでしょうか。
または、これまではどう乗り越えてきたでしょうか。
乗り越えられない何かが今も心の中で燻っているでしょうか?
ドイツの精神科医、キューブラー・ロスが確立した「悲しみの5段階」というものがあります。
1、否認
まさかそんなことが・・信じられない・・と、受け入れられない。認められない。
2、怒り
なぜ私ばかりがこんな思いをするのだろう?
許せない!と怒りが湧いてくる。
3、取引
あの時、こうしていれば、こう言っていれば良かったのかも・・と過去の「もしもの時」をあれこれ考える。
4、抑うつ
気持ちが滅入り、酷く落ち込む。
やる気が起きず、身の回りのことが手につかない。
5、受容
悲しんでいる自分を少しずつ受け入れられるようになり、新たな自分でスタートできる。
あなたが怒りや取引の感情のまま止まっていたとしても、時間をかけて日常に戻っていけることでしょう。
ですが、まだこんなことで苦しんでいる・・と思うのなら、自分を責めず思い切り悲しんでください。
心が泣いているのなら、あなたも涙していいのです。
吐き出すことはいけない事じゃない。
泣くことは恥ずかしいことでもない。
悲しみは悲しみのままに吐き出し、心の涙を出し切る作業が大切です。
我慢していると、自分を受容することが難しい。
わたしは大丈夫などと、見せかけの強さは邪魔になります。
とことん泣いて落ち込んで、そこからゆっくり浮かび上がってこれればそれでいいのだと私は思います。
これは、パートナーシップだけではなく、親子関係にも同じことが言えます。
相手を思いやり、悔しさ悲しさを口にしないというのは、日本人の美徳とするところですが、心のままに涙することから目を背けていると、あなたの心の鎖は更に強固なものになってしまう。
とことん吐き出す勇気を持っていいのです。
泣いて叫んで落ち込んで、そうやって深みのある人になっていけるのではないかと、私は考えます。
ですが、一人で大きな悲しみを迎えるのは避けた方がいい場合もあります。
今よりももっと自分を好きになれるよう、今の試練を手放していけるといいですね。
この記事へのコメントはありません。