【交感神経と副交感神経】
人体の不思議シリーズ、今回は現代人が苦手とする心身のリラックス。
自律神経についてです。
体の機能を24時間体制で調節してくれる神経を『自律神経』といいますね。
自律神経はシーソーのようにバランスを取り合って機能する、交感神経と副交感神経にわけられます。
交感神経が優位になると、
・瞳孔が大きく開く
・緊張時はアポクリン汗腺が活発になり、暑い時は体温を下げるためにエクリン汗腺が働き汗が出る
・気管支が広がる
・血圧が上がる
・鼓動が早くなる
・胃腸の消化が弱まる
・肝臓が糖分を分解する
・膀胱が小さくなり尿意が近まる
一方、副交感神経が優位になると、
・瞳孔が小さくなる
・血圧や心拍数が下がる
・鼓動が遅くなる
・胃腸の消化が活発になる
・肝臓で糖分をためる
・膀胱が大きくなり尿を溜められる
また、自律神経は心の状態からも影響を受けます。
・怖いとき
・不安なとき
・困ったとき
・恥ずかしいとき
・喧嘩をしたとき
悲しい時や悔しいときにも自律神経が乱れます。
脳がストレスを感じ、自律神経が働くことで『涙』が出ることがありますね。
涙にも幾つか種類があり、感情的な涙はほとんどが水で構成されていますが、※エンドルフィンが分泌されることで、その後の気分が良くなるという研究結果が発表されています。
(※ エンドルフィンは、子牛や豚の脳から発見されたもので「体内で分泌されるモルヒネ」を意味しています。 モルヒネの数倍の鎮痛効果があり、気分が高揚したり幸福感が得られるといわれています。)
交感神経=悪いものと思われがちですが、副交感神経優位になりすぎることもよくありません。
副交感神経が優位なときは、体の免疫力は上がります。
ですが、副交感神経が優位な状態が長く続くと、白血球のなかのリンパ球が過剰に分泌されてしまいます。
そうなると免疫が過剰になってしまい、この過剰な反応がアレルギー症状になります。
また、内臓は自律神経によって動いてくれています。
寝ている間もバランスを保ってくれている神経。
眠っている時には副交感神経の働きにより膀胱にたくさんの尿を溜められます。
人は自律神経を乱すことで頑張れています。
しかし、自律神経もバランスが大切なんだということを忘れず、自分にあったリラックスタイムを取ることが大切ですね。
あなたをリラックスさせてくれるものは何ですか?
〜人体の不思議シリーズ〜
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