
【感覚過敏と感覚鈍麻が同じ家にいても快適にしていける】
私には感覚過敏と感覚鈍麻だった家族がいます。
正しく言えば、以前は感覚過敏と感覚鈍麻が際立っていましたが、今は敏感さや鈍感さが疲労時やストレス過多の時に出ることがある家族がいます、になります。
特性の一つとして誰もが何かに強弱があるものだとも思います。
以前、長女の敏感さは年々増していき、次女の鈍感さも同じく年毎に増していきました。
どちらの特性も生まれ持ったものと言われていますが、家庭という小さな社会で、ある者は敏感で、ある者は鈍感だと分かり合える部分が少なく、いくら伝えても伝わらない状態になっていきます。
感覚過敏でも感覚鈍麻でもその傾向が強まる理由の一つに、脳疲労の蓄積が考えられます。
脳の神経細胞のネットワークのバランスをおこし、その結果同じことをグルグルと考えている状態が続き脳疲労が蓄積され、悪循環を引き起こします。
脳への不可がかかっていない時、本来なら疲労しないはずが、過活動状態が通常状態であると大量のエネルギーを消費するため、何もしなくても疲れている状態になります。
現代人の宿命とも言えますが、目の前のことに集中できず心ここに在らずになってしまうこともあります。
また、情報過多の時代ですから、頭の中で大量の情報が駆け巡り、脳は回復が追いつかない状態になります。
この状態が続くと、朝すっきり起きられない、自律神経失調症の症状がある、些細なことで強い怒りを感じる、痛みに弱い、気分の不安定さを招きます。
セロトニンは脳内で作られる神経伝達物質の一つで、喜びの感情を司るドーパミンや、怒り・恐怖の感情を司るノルアドレナリンといった神経伝達物質をコントロールする働きがあります。
セロトニンが欠乏すると、気分が安定しにくくなる所以です。
セロトニンは、脊髄から脳に痛みを伝える伝達路にも作用し、痛みを和らげる鎮痛作用も持っています。
そのため、セロトニンが少なくなると痛みが脳に伝わりやすくなり、少しの傷やケガでも痛みの感じ方が強くなってしまいます。
これはキレやすいお子さんや触覚過敏のお子さんに特に見られやすいと言われています。
セロトニン欠乏の状態になると、ささいなことでもキレやすくなりますが、原因としては青斑核ノルアドレナリン神経という、ストレスを他の神経に伝える道筋を抑えられなくなるからです。
ストレスが他の神経にすぐ伝わってしまうと、ストレスをうまく制御できず、感情的になったり普段では考えられないような行動をとることもあります。
また、セロトニン低下は睡眠障害、摂食障害、強迫性障害、パニック障害、姿勢や表情なども関係しています。
どうしたら良いか?と考えた時、セロトニンを増やしたら良いですねということになります。
一般的には、
バナナな乳製品を積極的に摂ったり、リズム運動をしたり、日光を浴びましょうと言われます。
これができるレベルならば一般的なやり方でセロトニンの分泌を促していけますが、食事の嗜好が強く出ていたり運動することも叶わない体調の方も多くいらっしゃいます。
光過敏の方ですと、日光浴をすればするほど体が辛くなります。
一番の解決策は、自宅ケアと人の手による神経刺激です。
複数掛け合わせることで、感覚過敏と感覚鈍麻はどちらも低減、本人でも分からない程度にまですることが可能なのです。
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