
【神経指圧は精神を安定させる】
私は以前、最も遠ざけたいと思っていた症状がありました。
それは娘の希死念慮でした。
希死念慮について書いたブログ
https://counseling-amoretto.com/blog/2684/
長女はこの世から居なくなりたい気持ちがずっとあると教えてくれたことがありました。
希死念慮は背景に、重度の鬱があることを教えてくれています。
幼少期からアレルギーがあり敏感体質で、音、光、匂い、人の言葉や表情を不快に感じやすい面を持っていました。
物覚えがよく理解が早く活字が大好きな長女でしたが、この世に生きづらさを感じて生きていたのです。
驚きましたが、やはりそうかと思う私もいました。
長女は中学生の頃から眠れない、眠りが浅いことを理由に心療内科に通っていましたが、年毎に薬が効かなくなっていきました。
主治医に相談し、薬の種類を変えても量を増やしても変わらず、次第に元気をなくしていきました。
ですが、当時できることは病院での診察とカウンセリング、時々の整体や鍼灸やマッサージ、栄養療法。
これでもどうにもならないとしたら、どうしたらいいのか?
以前はどうすることもできず、学校への送迎、身の回りの手伝いをすることで、かろうじて日々をやり過ごしていました。
成長期は不安定なもの、いずれ落ち着くかもしれないと希望をもち、不調がありながらも大学に入学。
1年間は大学生活とバイトの塾講師をし、謳歌しているように見えました。
ですが長女の根底にあったアレルギー体質、感覚過敏、不眠症により体力は限界に。
ある日突然倒れました。
倒れる前、そろそろ本当に危ないと感じていました。
ですが、どう話をしても止められなくなってしまっていました。
この時までに川本療法に出会っていれば止められたかもしれない、、と悔やまれますが、出会えたことで長女の復活、次女のアトピーや夫の咳喘息、私の父の乾癬まで寛解することができたので、これが我が家の通る道筋だったのかもしれません。
希死念慮は『死にたい気持ち』や『ここからいなくなりたい気持ち』があり、本当に自分の命を断つ恐怖を覚悟し自殺を完遂するまでの決断は延ばします。
そしてそれまでの間、他の衝動的な行為で気を紛らわせます。
が、この衝動的な行為が後に更に苦しめる結果となります。
男性ならアルコール依存、ギャンブル依存、買い物依存や自傷行為、女性ならギャンブル依存、自傷行為、摂食障害を併発することもあります。
男女問わず性的行為も抑制がききにくくなります。
『生きていても喜びを感じられない』
『今の苦しみから解放されたい』
このような気分に支配され過眠になることもあります。
その結果、薬を何十錠も飲む、首を吊ろうとする、電車に飛び込もうとする、生きることから逃れたいと苦しい胸の内を話してくれる方もいます。
薬が必要な方は薬を飲むことでその日1日をやり過ごすことができます。しかし、中・長期的な視点で見ると薬だけでは解決にはなっていないのです。
苦しみの理由は人により違います。
まずはよく話を聴くこと、信頼関係が構築できたなら神経への施術をすることで徐々に症状をやわらげることができるのです。
症状がやわらいでくると辛さを感じていることがより明確になっていきます。
解決できるものであれば、できることから一つずつ丁寧に対処していくことが必要です。
何十年も薬に頼らざるを得ず、思うような生活も送れず、いつか薬が効かなくなる体になってしまうことを考えれば、その方にとって必要なことを地道に続けていくことが最善なのではないでしょうか。
人の体は手をかけた分だけ心を寄せ言葉をかけた分だけ楽にすることができます。
私自身も、娘2人も神経へのアプローチで不安、不眠、過眠、衝動性、解離性障害など多くの精神症状を手放し、何よりも幸福感に満ちています。
18時間の過眠、欠乏感、不眠、強い衝動性、重度の感覚過敏があった長女も本来の穏やかさを取り戻し、自分らしい生き方を歩んでいます。
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