カウンセリング事例①
【理由なく空虚感に襲われる】
生気を欠いた眼差しの男性が、カウンセリングにいらっしゃいました。
Aさんは当時、仕事は順調で売り上げも十分にありました。
ですが、ふとした拍子に満たされない何かが込み上げる、と言うのです。
突然、空虚感に襲われ、どうしようもなく不安になると、肩を落としています。
そして、その理由が何だか分からないと。
【原因と向かい合いたくない】
この頃のAさんは、自分の会社だということもあり、仕事に全力投球、心や体のことは二の次でした。
朝9時〜21時まで働き、夜は仕事の付き合いで飲みに行く毎日。
売り上げは上り調子ですが、心と体の調子はなんとなく不調。
いつも身体が重いと仰いました。
食事は朝昼でコンビニおにぎり2個、夜は飲みながら軽く食事を取り、締めのラーメンが好き。
夜の飲み会がない時には、野菜サラダをたっぷり摂りますと教えてくれました。
仕事で思うような食事が摂れない時があるのは、よくわかります。
しかし、この食生活では、「自分の心を変化させるだけのエネルギーがない」ことを、お伝えしました。
・体は、半年前に食べたものでできていること。
・心は、健康な体があってこそ、自分らしい感じ方や考え方ができるということ。
・心と身体は、絶妙なバランスを保ち、紙一重で密接に繋がっているということ。
まずは、食生活と休養の取り方について、改善方法をお話しさせていただきました。
【心と体にいま必要だったこと】
Aさんの嗜好品などを加味しつつ、可能な限り自炊を心がけてもらいました。
また、水分はお茶やコーヒーではなく、できる限りお水や白湯に変え、体調の変化を感じてもらいました。
休養の取り方については、
体を休ませる休養と、英気を養う休養の二つを取ることを心がけていただきました。
2週間に一度、食生活改善カウンセリングを4ヶ月間行い、心と体の変化を感じていただきました。
思考パターンが良くなってきたころ、再び心理カウンセリングを行いました。
4ヶ月前に感じていた体や心のモヤモヤはかなり改善され、肯定的な考え方ができるようになっていました。
【心の声が姿を現した瞬間】
Aさんが何と向き合うべきなのか、幾つか質問をさせていただきました。
その中で、最も言い淀んだ質問がありました。
「奥さんに点数をつけるとしたら?」
帰ってきた言葉は100点満点中、10点でした。
そう言葉にしたAさん自身も、驚いていました。
生活改善カウンセリング中も、心の悩みをお話ししてくださっていましたが、奥さんは、聡明で素晴らしい人だと仰っていました。
カウンセリングを何度か続けていく中で、心の声が言葉になっていくことは、よくあることです。
本当は、軽い鬱病でノイローゼ気味、過干渉の奥さんに苦しんでいました。
自分が受けた生活改善プログラムを奥さんにもやりたいと、カウンセリングは終了。
Aさんの悩みは体調の改善とともに輪郭を表し、奥さんと向き合う英気を取り戻していきました。
また困った時に相談させてくださいと言って、笑顔を見せてくれたAさん。
元気を取り戻したAさんの笑顔は、とても輝いていました。
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